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馬の病気:蹄叉腐爛

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蹄叉腐爛(Thrush)について。

蹄叉(Hoof frog)の感染(Infection)および壊死(Necrosis)を起こす疾患で、主に蹄叉中溝および側溝(Central and lateral sulci)に好発します。蹄叉組織の軟化に伴って特徴的な腐敗性悪臭(Foul-smelling odor)を呈し、病巣が過敏性蹄真皮(Sensitive hoof corium)に波及すると軽度~中程度の跛行(Mild to moderate lameness)を示します。蹄叉部への糞尿貯留(Manure and urine accumulation)に起因する細菌および真菌感染(Bacterial and fungal infection)が病因として挙げられ、また、不衛生な馬房環境(Poor stall hygiene)、蹄管理不備(Neglected hoof care)、運動不足(Lack of exercise)などが素因となります。

蹄叉腐爛の治療では、壊死組織の削切(Necrotic tissue debridement)と殺菌・収斂・乾燥剤(Disinfectant/Astrigent/Drying agent)の塗布が行われます。配合される薬剤としては、Copper sulfate、Phenol、Iodine、Formalinなどが提唱されていますが、蹄叉部を“Sugardine”(Mixture of betadine and white sugar)またはSodium sulfapyridineで充填する手法も示されています。また、重度の病態に対しては、塗布剤の使用に併行して、蹄を過飽和硫酸マグネシウムで浸漬する療法(Supersaturated magnesium sulfate soaking therapy)も試みられています。羅患組織の感染が改善した後には、蹄叉部をCVPガスケットパッド(CVP gasket pad: Mixture of copper sulfate powder, Venice turpentine, Polypropylene)によって保護する手法も有効です。

蹄叉腐爛の予後は一般に良好ですが、比較的に再発(Recurrence)を起こし易い疾患であるため、完治のためには患肢の治療に併行して、馬房および蹄管理の改善、適度な運動量の維持(引退馬や休養馬などの場合)などを行うことが重要です。病態が慢性に経過した場合には、蹄表皮組織(Hoof epidermal tissues)の肢端皮膚炎(Pododermatitis)(いわゆる蹄癌:Canker)を続発する事が知られています。

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