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馬の病気:仮性皮疽

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仮性皮疽(Epizootic lymphangitis, False farcy)について。

仮性皮疽は、ウマ科動物に起こる真菌感染症であり、伝染性リンパ管炎とも呼ばれ、原因菌は、Histoplasma capsulatum var. farciminosumになります。日本では、戦前の発生が終息して以降は、馬における発生は無く(ヒトや犬の感染例はあり)、家畜の届出伝染病に指定されています。仮性皮疽は、罹患馬の膿汁に接触して起こる創傷感染症ですが、媒介昆虫が伝播に寄与している可能性も指摘されています。

仮性皮疽の症状は、感染部位では潰瘍(Ulceration)と膿瘍(Abscess)を生じ、体表リンパ節に沿って索腫形成しながら付属リンパ節の化膿と自潰を起こします。皮膚病変が重度であるにも関わらず、一般的に全身症状は軽度にとどまることを特徴としますが、胸腔や腹腔のリンパ節が自潰すると、重篤な胸膜炎(Pleuritis)や腹膜炎(Peritonitis)を続発して予後不良となります。

仮性皮疽の検査においては、菌分離には特殊培地と長期間(10~15日)を要することから、初期病変の浸出液、膿汁、痂皮などの塗抹標本を鏡検することで診断が下されます。また海外では、ELISAや受身赤血球凝集反応などによる、感染抗体の検知が試みられています。

仮性皮疽には有効な予防薬は無く、対症療法としては、病巣の外科的切除や消毒が行われます。

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