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馬の病気:アフリカ馬疫

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アフリカ馬疫(African horse sickness)について。

アフリカ馬疫は、アフリカ大陸で発生する致死率(Mortality rate)の高い伝染病で、中近東からインドでも流行したことがあります。アフリカ馬疫の原因ウイルスは、レオウイルス科、オルビウイルス属に分類されており、吸血昆虫(Hematophagous insect)によってウイルスを含む血液が媒介されて伝播します。日本では家畜伝染病(法定伝染病)に指定されており、患畜として診断された場合には殺処分の対象となります。

アフリカ馬疫の症状としては、肺型、心臓型、肺型と心臓型の混合型、発熱型という四種類が知られています。肺型では、発熱(Fever)、発汗(Sweating)、呼吸困難(Dyspnea)が見られ、最終的には発咳(Coughing)および泡沫を含む血様鼻汁排出(Bloody nasal discharge)を呈して、起立不能で死亡します(致死率は95%)。心臓型では、発熱後の冷性浮腫(Cold edema)が頭部全域に見られ、致死率は50%程度にとどまります。肺型と心臓型の混合型は、ラバやロバに見られ、発熱、肺炎(Pneumonia)、浮腫を同時に呈します(致死率は80%)。発熱型は、馬疫型とも呼ばれ、発熱だけで終了し、殆どが生存します。

アフリカ馬疫の診断では、寒天ゲル内沈降反応(Agar gel precipitation reaction)および中和試験(Neutralization test)による血清診断(Serodiagnosis)が行われます。また、血液検体(ウイルスは赤血球区画に存在することに注意)を用いたウイルス分離のほか、酵素抗体法(Immunoenzyme technique)やRT-PCR法によるウイルス学的診断(Virological diagnosis)も応用されています。

アフリカ馬疫の治療では、対症療法(Symptomatic treatment)としての補液と二次感染防止(Prevention of secondary infection)が行われます。一方、予防としては、生ワクチンの投与が実施され、吸血昆虫の防除も重要になります。

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