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馬の文献:胃潰瘍(Sanchez et al. 2004)

「健康な新生児期の子馬の胃内pHに対するオメプラゾールの効果」
Sanchez LC, Murray MJ, Merritt AM. Effect of omeprazole paste on intragastric pH in clinically normal neonatal foals. Am J Vet Res. 2004; 65(8): 1039-1041.

この研究論文では、新生児期の子馬(Neonatal foal)の胃潰瘍(Gastric ulceration)におけるオメプラゾールの治療効果を推測するため、5~14日齢の六頭の健康な子馬に対して、オメプラゾールの経口投与および胃内pHの記録が行われました。

結果としては、健康な新生児期子馬では、オメプラゾールの投与後2~22時間において、有意な胃内pHの上昇が認められ、副作用(Adverse effect)はどの子馬にも認められませんでした。このため、新生児期の子馬に対するオメプラゾール療法では、投与後の二時間以降から薬用が示され、一日一回の投与プログラムによって、安全かつ十分な胃潰瘍の治療および予防効果が期待できることが示唆されました。

一般的にオメプラゾールは、プロトンポンプ遮断(Blockering proton pump)を介しての胃液の分泌抑制作用(Inhibitory effect of gastric secretion)を有し、既存の胃潰瘍の治癒効果、および新たな胃潰瘍の発症を予防する効果、などが期待されます。このため、子馬の胃潰瘍症例に対しても広く用いられていますが、この論文では生後二週間以内の新生児に対しての効能と安全性を確認するデータが示されました。

この研究では、健康な子馬のみが用いられているため、今後の研究では、全身症状の悪化した子馬においても、オメプラゾールの経口投与によって、十分な胃内酸性環境の向上を達成できるか否かを試験する必要があると考えられます。また、胃潰瘍を既に発症している新生児子馬の臨床症例に対するオメプラゾール投与と、その後の胃内視鏡検査(Gastroscopy)による経過観察を介して、新生児期の子馬の胃潰瘍における、オメプラゾールの実際の治療効果を評価することも重要であると考察されています。

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