RSS

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

馬の病気:細菌性毛包炎

20150827_Blog1_Bacterial_Folliculitis_Pict1.jpg

細菌性毛包炎(Bacterial folliculitis)について。

毛包(Hair follicles)への細菌感染(Bacterial infection)に起因して皮膚炎を起こす疾患で、病原菌としてはスタフィロコッカス属菌(Staphylococcus spp: S.aureus, S.intermedius, etc)が最も多く分離されます。また、毛包壁を自壊して排膿を起こした病態を癰腫症(Furunculosis)(いわゆる“Boil”)と呼び、角層下膿疱(Subcorneal pustules)を生じた病態を膿痂疹(Impetigo)と呼びます。

細菌性毛包炎は鞍跡や鬐甲部(Saddle and lumber regions)に好発し、症状としては痂皮形成(Crust formation)、表皮性鱗屑(Epidermal collarettes)、包皮性丘疹(Encrusted papules)などが認められます。細菌性毛包炎の診断では、病巣検体を用いての細菌培養(Bacterial culture)、および、抗生物質感受性試験(Antibiotics susceptibility test)が行われます。また、病変部位はデルマトフィルス症(Dermatophilosis)、皮膚糸状菌症(Dermatophytosis)、毛包虫症(Demodicosis)などに類似するため、皮膚生検(Skin biopsy)を介しての病理組織学的検査(Histopathologic examination)による鑑別診断を要する症例もあります。

細菌性毛包炎の治療では、1~3週間にわたる全身性抗生物質療法(Systemic anti-microbial therapy)が行われ、病変部位から病原菌が分離されない場合も多いため、スタフィロコッカス属菌に良好な効能を有し経口投与の可能なTrimethoprim-sulfamethoxazoleが選択されることが一般的です。感受性試験によってTrimethoprim-sulfamethoxazoleへの耐性が確認された症例に対しては、Doxycycline(副作用:疝痛)やEnrofloxacin(副作用:若馬における関節軟骨損傷)が選択される場合もあります。また、痂皮病変部位に対する局所療法としては、ムピロシン軟膏(Mupirocin ointment)、スルファジアジン銀クリーム(Silver sulfadiazine cream)、乳酸エチルシャンプー(Ethyl lactate shampoo)等が用いられます。

Copyright (C) Akikazu Ishihara All Rights Reserved.
スポンサーサイト

プロフィール

Rowdy Pony

Author:Rowdy Pony
名前: 石原章和
性別: 男性
年齢: 40代
住所: 神奈川県
職業: 獣医師・獣医学博士
叩けよ、さらば開かれん!

ブログメニュー

FC2カウンター

リンク

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

月別アーカイブ

お断わり

20130414_Blog_Message_Pict1.jpg
このサイトに掲載されているイラスト、画像、文章は、すべて管理主自身が作成したもの、もしくは、著作権フリーの素材リンクから転載したものです。

カテゴリ

全記事表示リンク

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
164位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
19位
アクセスランキングを見る>>

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

FC2ブログランキング

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。