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馬の病気:馬媾疹

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馬媾疹(Equine coital exanthema)について。

三型馬ヘルペスウイルス(Equine herpes virus type-3: EHV-3)の感染に起因して、陰部における性交伝搬性皮膚炎(Venereally transmitted dermatitis of genital region)を起こす疾患です。

馬媾疹の症状としては、雌馬では会陰部(Perineum)と外陰部(Vulva)、雄馬では包皮(Prepuce)と陰茎(Penis)において、初期病態では丘疹形成(Papules)が認められ、その後に膿疱(Pustules)から潰瘍(Ulcer)へと急性進行(Rapid progression)が見られます。馬媾疹の病変は、通常は軽度で一過性を示しますが、二次性の細菌感染(Secondary bacterial infection)を呈して慢性経過を示す症例もあります。

馬媾疹の診断では、潰瘍辺縁における病変部の病理学的検査(Histologic examination)において、上皮細胞(Epithelial cells)における核内封入体(Intranuclear inclusion bodies)が認められます。馬媾疹は雌馬の受精能(Fertility)には影響を及ぼしませんが、種牡馬においては交尾時の疼痛(Pain during coitus)のため性欲減退(Libido reduction)が認められる症例もあります。

馬媾疹の病変は、二週間以内に自発性治癒(Spontaneous healing)を示すことが一般的で、脱色性斑点(Depigmentedspots)を残します。馬媾疹の罹患馬では、通常は治療を要しませんが、二次性細菌感染を起こした場合には、病巣清掃(Debridement)と抗生物質塗布(Antibiotic ointment application)が行われます。

馬媾疹の予後は一般に良好ですが、皮膚病の拡散を防止するため、病巣治癒が見られるまでは交配を休止する事が重要です。EHV-3に対するワクチン接種は行われていません。

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