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馬の病気:メッケル憩室

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メッケル憩室(Meckel’s diverticulum)について。

メッケル憩室は、卵黄臍管(Vitelloumbilical duct)の不完全萎縮(Incomplete atrophy)に起因する胚性残遺物(Embryonic remnant)で、回腸の抗腸間膜側縁(Antimesenteric border of ileum)に盲嚢(Blind pouch)を生じるため、この中に腸内容物が詰まることで小腸閉塞(Small intestinal obstruction)を引き起こします。また、憩室部に付着している憩室間膜帯(Mesodiverticular band)の周囲に腸管が巻き付くことで、小腸絞扼(Small intestinal strangulation)を発症する場合もあります。

臨床症状としては、メッケル憩室内に腸内容物が詰まった場合には、間欠性の慢性疝痛(Intermittent chronic colic)を呈しますが、憩室間膜帯の周囲における小腸絞扼を生じた場合には、急性発現性(Acute onset)の重度疝痛(Severe colic)が認められ、経鼻カテーテルによる多量の胃逆流液(Nasogastric reflux)の排出を示します。直腸検査(Rectal examination)では、膨満した小腸(Distended small intestine)が触診され、腹腔超音波検査(Abdominal ultrasonography)によって小腸腔の拡大(Increased intestinal luminal diameter)が見られる事もあります。

メッケル憩室および憩室間膜帯の確定診断(Definitive diagnosis)は、開腹術(Celiotomy)の際に下され、憩室および憩室間膜帯の外科的切除(Surgical resection)による治療が行われます。また、長期経過を示して小腸壊死(Small intestinal necrosis)を続発した症例においては、羅患部小腸の切除&吻合術(Resection and anastomosis of affected small intestines)を要する場合もあります。一般的に、メッケル憩室に起因する小腸閉塞では、予後は比較的に良好であるものの、憩室間膜帯に起因する小腸絞扼では、予後不良(Poor prognosis)を呈する場合が多いことが知られています。

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