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馬の病気:馬回虫便秘症

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馬回虫便秘症(Ascarid impaction)について。

駆虫剤(Anthelmintics)の投与後に、死滅した馬回虫(Parascaris equorum)の虫体によって小腸便秘(Small intestinal impaction)を生じる疾患で、一歳齢以下の子馬に好発します。急激な馬回虫の殺傷を起こす薬剤としては、Piperazine、Organophosphates、Pyrantel pamoate等が挙げられています。

馬回虫便秘症の羅患馬では、駆虫剤投与の1~5日後における疝痛症状(Colic after anthelmintic administration)の発現を特徴とし、経鼻カテーテルによる多量の胃逆流液(Nasogastric reflux)の排出が見られ、逆流液中に回虫の死体が認められることもあります。患馬の年齢およびサイズから直腸検査(Rectal examination)は困難である症例が多いものの、腹腔レントゲン検査(Abdominal radiography)もしくは腹腔超音波検査(Abdominal ultrasonography)では、複数の膨満した腸管(Multiple distended intestines)が認められ、超音波像上で虫体が観察できる場合もあります。

馬回虫便秘症の治療では、腸切開術(Enterotomy)を介して閉塞を生じた馬回虫の死体を洗浄および除去することが必要で、慢性経過を呈して小腸壊死(Small intestinal necrosis)を続発した症例では、羅患部小腸の切除&吻合術(Resection and anastomosis)を要する場合もあります。馬回虫便秘症においては、重篤な小腸損傷(Small intestinal compromise)、腹膜炎(Peritonitis)、腸管の癒着(Adhesion)を生じ易く、小腸便秘を生じる他の病態よりも予後不良(Poor prognosis)となる可能性が高いことが示唆されています。

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