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ヒトと馬の心は同調する?

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人間と馬の心理的な緊張の度合いが、同調するかどうかが研究されています。

古典的に、馬には心理的に同調する能力があり、人間がナーバスな精神状態のときに馬に接すると、馬の方までナーバスになって、調教や競技がうまく運ばないという経験的知見があります。私も、乗馬のインストラクターに、気持ちが苛立っている時には、馬はそれを敏感に察して、馬のほうまで苛立ってしまう、という助言を貰った事を思い出します。今回、カナダのゲルフ大学のマーキース助教授は、十頭の実験馬と、十六人の被験者(様々なレベルの馬経験の持ち主)を用いて、このような逸話を科学的に証明する実験研究を行いました。

この実験では、まず、一頭の馬を放したパドックの中央に、馬に触るのに慣れておらず緊張している被験者に、目隠しした状態で立ってもらい(アイコンタクトによる影響を除外するため)、それに接した時の馬の行動の観察と、心拍数の測定が行われました。その結果、被験者の心理的な緊張度合いが高ければ高いほど、馬はより穏やかな行動を示し、心拍数も減少したことが示されました。一方、被験者が心理的に落ち着いている場合には、馬は逆にややナーバスな行動を示し、心拍数も増加したことが報告されています。つまり、今回の実験では、古典的な逸話とは相反する結果が認められた事になります。

その理由としては、馬は優れた創造思考家(“Intuitors”)であるため、人間の心理状態に同情的(Sympathetic to the emotional state of humans)になり、相手がナーバスであればあるほど、その相手を落ち着かせるよう、穏やかな行動様式を示した、という仮説がなされています。今回の研究結果を踏まえると、心理学的療法(Psychological therapy)や障害者のリハビリに馬を用いる際にも、例え人間が緊張していたとしても、馬の方までナーバスになって人間に危険が及ぶ可能性は低く、逆に、馬に触れることへの心理的な緊張度合いを、馬のほうが積極的に落ち着かせようとする行動が期待できる、と推測されています。

今後の研究では、更に被験者の動き方や、馬への触れ方によって、馬の心理状態がどのように影響を受けるかを、より詳細に検討することが興味深いと述べられています。

Copyright (C) nairegift.com/freephoto/, freedigitalphotos.net/, ashinari.com/ All Rights Reserved.

関連リンク:
Study: Horses More Relaxed Around Nervous Humans. The Horse News. July 24th, 2012. Article #20354.
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