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馬の病気:ティザー病

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ティザー病(Tyzzer’s disease)について。

クロストリディウム菌(Clostridium piliformis)の感染によって、急性の壊死性肝炎(Acute necrotizing hepatitis)を起こす疾患で、六週齢以下の新生児においてのみ発症が見られます。クロストリディウム菌への暴露は、母馬の糞便もしくは汚染された土壌に触れることで起こり(クロストリディウム菌は土壌中で、少なくとも一年間は生存できる)、流行性(Outbreak)に多数の子馬に感染を呈する場合もありますが、馬から馬への伝染性(Contagious)は稀であると考えられています。

ティザー病の羅患馬は、特異的な臨床症状が認められる前に死亡しているところが見つかる症例が多いことが報告されています。斃死する前に診断が行われた場合には、急性肝炎に起因する、発熱(Fever)、黄疸(Icterus)、抑鬱(Depression)、食欲不振(Anorexia)、下痢(Diarrhea)、癲癇発作(Seizures)などの症状が見られます。

ティザー病の死前診断(Premortem diagnosis)は不確定である場合が殆どですが、血液検査においては、GGT、SDH、AST、LDH、ALPなどの酵素活性の亢進、および血液濃縮(Hemoconcentration)、白血球増加または減少症(Leukocytosis/Leukopenia)、高フィブリノーゲン血症(Hyperfibrinogenemia)、重篤な低血糖(Profound hypoglycemia)等が示されます。また、肝臓の超音波検査(Ultrasonography)では、エコー輝度の上昇(Increased echogenicity)や肝腫大(Hepatomegaly)が認められる症例もあります。

ティザー病は極めて急性の経過を示し、致死率はほぼ100%であることが報告されていますが、菌血症(Bacteremia)、中毒性肝炎(Toxic hepatitis)、馬ヘルペスウイルス感染症、胆管閉閉鎖症(Bile duct atresia)等との鑑別診断を行うことが重要です。ティザー病の治療成功例は稀ですが、早期の全身性抗生物質療法(Early systemic anti-microbial therapy: Penicillin, Trimethoprim-sulfonamide, etc)、補液療法(Fluid therapy)、経静脈栄養法(Parenteral nutrition)、非ステロイド系抗炎症剤(Non-steroidal anti-inflammatory drugs)の投与などが有効であることが示唆されています。

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